・厳寒期のショア青物ゲームで大事なこと
・ルアーセレクトとアクションの話 |
厳寒期のショア青物ゲームで大事なこと
・適水温は満たしているのか?
・行こうとしているポイントのベイトの入り具合はどうか? ・過去の実績や直近の釣果情報はどうか? |
シンプルに考えて、上記の3つが釣果を得るうえで、重要視すべき内容ではないかと思います。
順に解説していきます。
適水温は満たしているのか?
まず、青物の適水温についてまとめてみます。
適水温とは、定義が難しいですが、「その魚が生命の問題なく生存できる温度かつ、積極的な捕食活動を行う水温」を指します。
ブリ | ヒラマサ | カンパチ | サワラ | シイラ | カツオ |
16~21℃ | 18~23℃ | 20~31℃ | 12~24℃ | 19~26℃ | 17~29℃ |
こうしてみると、同じ青物としてカテゴライズされている魚種であっても、幾分開きがありますね。
比較的低水温に耐性があるのは、ブリやサワラで、12月や1月初頭でも場所によっては釣れ続く傾向にあります。
ヒラマサやカンパチは、18度以上からでなければ厳しくなり、シイラやカツオ系も夏から初秋の高水温期に釣れる傾向にあります。
また、変温動物である魚にとっては、1℃の水温上下動でも活性を左右します。
例え適水温の範囲に入っていても、急激に水温が低下するような状況となれば、いるけど食ってこない状況になるケースもあります。
行こうとしているポイントのベイトの入り具合はどうか?
青物は常に食料となるベイトを追って、回遊を続けています。
特にブリやサワラなどは、水深の深いラインや海底の起伏に着くというよりは、ベイトの動きに連動して移動する傾向にあります。
対してヒラマサ、カンパチはある程度水深があり、海底の瀬がある場所を好みますが、ベイトが盛大に接岸すれば、5mくらいの砂地シャローエリアに接岸してくることもあります。
ただこのケースはハイシーズンでも稀であり、厳寒期はほぼ期待できないでしょう。
そのため、事前情報でベイトの入り具合を把握しておくことは、厳寒期のショアジギングを成功させる上で大切になってきます。
ただでさえ、ベイトが少なくなる時期で回遊域が限定的になる状況で、生命感のない海で釣りをするのはつらいものがあります(笑)
釣りをしていて、「手前際にベイトが群れている」、「周囲で小アジ、イワシなどが釣れている」などといったものが、一つの指標になります。
過去の実績や直近の釣果情報はどうか?
ショア青物ゲームのポイント絞りとしては、以前記事にしたこともあるので、是非読んでみてください。↓
厳寒期においては、過去同時期に釣果があったか?、直近の釣果はあったか?などが分かりやすい指標となります。
特に直近の釣果情報は特に重要で、数少ない回遊ルートになっている場所を特定する材料としては最強です。
是非、釣果があった場所に行ってみましょう。(ただ人が多くなる傾向にはありますが..)
ルアーセレクトとアクションの話
では、厳寒期のルアーセレクトにおいて私自身が意識していることをまとめてみます。
それぞれ、こだわりがあると思いますので、適当に流し読みしていただければと..(笑)
まず、自身はジグでの攻略を軸に、ミノー、シンキングペンシルを主に使用します。
理由はというと、魚の活性自体が低めになる厳寒期においては、トップに出にくいため、中低層を攻めることを重要視しているからです。
では、ルアーのセレクトについてまとめていきます。
メタルジグ
厳寒期においては、下記のような特徴のジグにはあまり反応がないように思います。
・大きく素早いアクションを生む、細長いシルエットのジグ
・沈降速度が速いジグ(後方重心型など) |
このようなジグは、活性の高いハイシーズンではよく釣れるタイプのジグですが、捕食活性が基本的に低い冬場では食わせきれない場面があると思っています。
反面、低活性でもバイトに持ち込みやすいジグは以下のようなタイプ
・前方重心型で、フォール速度が遅いもの・スロー系のジグ |
ゆったりめのアクションを誘発できるものが基本となってきます。いわゆる”センターバランス型や”スロー系”と呼ばれるジグでして、おすすめなのは以下のモデル
メジャークラフト:ジグパラ
メジャークラフトより発売されている、最も使いやすいメタルジグのスタンダードが、ジグパラです。
センターバランス型のジグで、ジャーキング、タダ巻き、フォール等、どんなアクションもオールマイティにこなすジグとなっています。
フォール時は、水平ヒラヒラフォールを実現し、弱ったベイトを忠実に再現します。
特に厳寒期では、フォール動作を多くしたり、タダ巻きでスローに攻めると効果的です。
メジャークラフト:ジグパラスロー
ジグパラのこちらは、ショアスローに特化したモデルです。
シルエットが小さく、扁平な形状のため、ユラユラフォールする様が低活性の青物に効果的です。
またタダ巻きでは、ヒラヒラしっかり泳いでくれるため、ヒラメや根魚にも非常に有効です。
総じて、ナチュラルなアクションが厳寒期の青物ゲームに有利に働くことが多いため、こちらをおすすめさせていただきました。
カルティバ;撃投レベル
オーナーばりから展開されている撃投レベルです。
言わずと知れた、ショアジギングの最強格的なジグですが、厳寒期においてもフォールを主体とした釣りを展開できるため実績は高いです。
対強風性能はシリーズ中、最弱とはなりますが、水平フォールで食わせることが得意なジグのため、スローなアクションも容易です。
是非、1本は持っておいて欲しい、おすすめの1本ですね。
シンキングミノー
ジグで早いアクションに追従しきれない魚がいるときは、すべてのレンジを攻略できるシンキングミノーの出番でもあります。
何と言っても、自然的なアクション、ミスバイトの少なさがミノーの利点でもあるため、冬のゲームでも欠かせません。
中でも私のおすすめは以下のモデルです。
ジャッカル:ピンテール サワラチューン
ジャッカルから発売されている、サワラに特化したアクションを起こすシンキングミノーです。
サワラ専用を謳っていますが、その他の青物、シーバス、ヒラメなどにも効果抜群で、魚種問わず実績の高いミノーとなっています。
タダ巻きで、プリプリと良く泳ぎ アクションの破綻もしにくいため、よりリアルなベイトの動きを演出できます。
42gもモデルでも、全長がそれほど大きくないため、小さなベイトが主食の時でも効果的です。
シンキングペンシル
シンキングミノーでは、あと一歩飛距離が出ない、、かといってジグではなかなかアタリが出ない、、
そんなときは、シンキングペンシルの出番です。
ジグとミノーのいいとこ取りをした、シンキングペンシルは近年、青物用のモデルも充実し、ますます手に取りやすくなっています。
その中で、私のおすすめはというと
DUEL:モンスターショット110S
DUELから展開されているこのシンキングペンシルは、対青物用にチューンナップされた高剛性仕様(貫通式アイ・ST-58フック)となっています。
ポッパーのような口の形状は、水中やスキッピング動作で、アピール力を発揮し、タダ巻きではミノーのようなナチュラルアクションを起こします。
また飛距離においても、ジグ並みの飛距離を叩き出せるため、全方位で隙のないルアーとなっています。
ただフォール速度でいうと、ジグにはかなわないため早い手返しは若干劣ります)
ジャーキングでも良し、タダ巻きでも良しのため、季節問わず強い味方になってくれる1本となっています。
まとめ
以上、厳寒期でショア青物ゲームを成立させる上でのポイントをまとめていきました。
釣れる釣れないは、様々な要因が絡むので一概には言えませんが、厳寒期の釣りはある意味「情報戦」です。
確率の高い釣り場情報を仕入れ、できるだけ粘ることが、釣果を上げるコツと言えるでしょう。
ただ難しい釣りになるのは言うまでもありません(笑)
では最後まで読んでいただきありがとうございました。