・メタルジグのカラー選びの考え方とは
・状況別のカラー選びの基本 |
メタルジグのカラー選びの考え方とは
基本的にメタルジグのカラーを選び基準として、私の持論は下記のとおり
①自分が好きなカラーを選ぶ
②アピール系/ナチュラル系/グロー系の3色を万遍なく |
身も蓋もない話ですが、①の自分が好きなカラーを選びというのは、結局は正解と言えます。
理由としては、自分が好きな色=釣りのモチベーションを保てる→キャスト回数が増えて釣れる確率がUP!
というもの。
やはり、好きでもないカラーのルアーで高いモチベーションを保つのは結構難しいもの。
どのカラーだから正解というのは、自然界の摂理ではあり得ない話であり、やってみないとわからないことの方が多いです。
そのため、自分はこれだ!というカラーを一つ決めておくことは、基本を固めるうえでも重要なことです。
また青物の視力は平均して、0.1ほどと言われており、シルエットをはっきり認識できているわけではないようです。
更に、色の見え方も人間とは違い、モノクロに見えているという説もあります。
よって、シビアにカラー選択を考えても仕方がないという考え方になります。
②のアピール系/ナチュラル系/グロー系の3色を万遍なくというのは、少し理論的に攻めていくときの考え方になります。
それは以下で解説していきます。
状況別のカラー選びの基本
基本的に”自分の好きなカラー”が正解というのが私の持論ですが、状況別に有効に働くカラーも確かに存在します。
状況別にカラー選びの基準をまとめていきます。
時間帯と海水の状態から考える場合
まず時間帯と海水の状態から考えてみましょう。
水中での見え方は、様々な要素で決まってきます。
朝マズメ・夕マズメで海水が澄んでいるとき
上記の条件だと、外は薄暗いが海中の可視程は良好な状態です。
この状況で有効と言えるのは
・グロー系(ピンクグロー、オレンジグロー等)
・ゴールド系(アカキン、グリーンゴールド等) ・ピンク系(ピンクシルバー、部分グロー+ピンク等) ・ゼブラ系(シルバーゼブラ、ブルピンゼブラ等) |
こういった、目立つものが有効です。
朝マズメ、夕マズメは外光が少なく、水が澄んでいても海中は暗い状態です。
そんな時に、効果が高いのはやはり、グロー(蓄光塗装)系が含まれるカラー。
特にゼブラ系は、私自身も実績が高い傾向にあります。
朝マズメ・夕マズメで海水が笹濁りの時
この状況だと、外光は少なく海中の可視程も少ない状況です。
この状況で有効なのは
・グロー系(ピンクグロー、オレンジグロー等)
・ゼブラグロー系(ゴールドゼブラ、ピンクゼブラ等) ・ゴールド系(アカキン、グリーンゴールド等) |
フラッシング系(ホログラムなどのシルバー系)は、アピール力が落ちるため、グロー系で攻めていく方が良いかと思います。
魚の警戒心を解くには十分すぎる状況のため、しっかり目立たせることを念頭におきましょう。
天気と海水の透明度から考える場合
次は朝マズメ夕マズメ以外で、天気と海水の状態から考えてみましょう。
いわゆる、日中での考え方です。
空は曇り・海水は澄んでいる
この状況では、※1の状況に似ています。
その為、有効となるカラーは
・グロー系(ピンクグロー、オレンジグロー等)
・ゴールド系(アカキン、グリーンゴールド等) ・ピンク系(ピンクシルバー、部分グロー+ピンク等) ・ゼブラ系(シルバーゼブラ、ブルピンゼブラ等) |
この様な天気は、魚の警戒心を説く状況となりやすい為、目立たせ気味で攻略していきましょう。
空は曇り・海水は笹濁り
この状況では、※2の状況に似ています。
その為、有効となるカラーは
・グロー系(ピンクグロー、オレンジグロー等)
・ゼブラグロー系(ゴールドゼブラ、ピンクゼブラ等) ・ゴールド系(アカキン、グリーンゴールド等) |
個人的に、日中での釣果はこのような状況で発生する確率が高く、期待の持てる状況です。
1日中、魚の活性が続く場面も多く、そういった場合はカラー問わず反応がある時もあります。
空は晴れ・海水は澄んでいる
いわゆる、ピーカン状態で清々しい状況です。
眺める分には良いですが、釣りとしては厳しい状況になります。
この場合、有効となるカラーは
・ナチュラル系(イワシカラー、リアルベイト仕様等)
・シルバー単色 ・UVカラー(紫外線で発行する塗装を施されたもの) |
水が澄んでいると、フラッシングによるアピールが効きやすくなり、本物のベイトのカラーに合わせる方が良い結果を得られる傾向があります。
またUV発光するカラーを入れることにより、ナチュラル系で食わしきれない魚を攻めることもできます。
空は晴れ・海水は笹濁り
この状況は、比較的釣果を得やすい傾向にあります。
外光を程よく遮断する笹濁りは、魚の警戒心を解くのにベストです。
この場合、有効なカラーは
・グロー系(ピンクグロー、オレンジグロー等)
・ピンク系(ピンクシルバー、部分グロー+ピンク等) ・ゼブラ系(シルバーゼブラ、ブルピンゼブラ等) ・ナチュラル系(イワシカラー、リアルベイト仕様等) |
日中でも、アピール力の強いカラーで問題ありません。
ただし、ちょっと食い渋るようならリアルカラーでも普通に釣れます。
カラー以前に釣果が見込めない状況
次に、カラー選び以前に釣れない状況についてまとめます。
・コーヒー色の様な濁り潮
→大雨や台風直後、春の雪解け水が混ざった濁り潮など、水中での視界が絶望的な状況では、青物もエサを追えない為、釣果は期待出来ないでしょう。
・赤潮など生命に関わる状態
→赤潮では、海中の溶存酸素量が低下します。魚にとって生きていける環境ではなくなるため、当然釣れるはずもありません。素直に違う場所に移動した方が賢明です。
・ルアーが引けないほどの底荒れ
大時化の後など、海中にゴミや海藻が浮遊しキャストの度にルアーに絡みつく様なら、期待は出来ないでしょう。
ただ台風直後、3日後などで底荒れも落ちつき、海中の養分が巻き上がった状態はチャンスです。
ベイトは増え、それを追う青物で祭り状態になることもあります。
・回遊がない
→これは物理的に釣れないですね。
青物は基本的にいれば釣れる魚なので、まずは「回遊している」と言うことが前提です。
回遊するかどうかは現場の地形や、釣果情報の新鮮さが重要になってきます。
まとめ
以上、ショアジギングにおけるメタルジグのカラーセレクトに関する考え方でした。
天気、海水の状態、時間帯、魚の活性、どんなベイトがいるか?など複合的な要因が重なって、釣れる釣れないの結果は出てきます。
自然相手なので正解はわかりませんが、まずは基本となるカラーセレクトを自身で組み立ててみるのが良いかと思います。
また、どういった状況でどんなカラーで釣れたのか?ということを記録していくと、ヒットパターンの読みにもつながりますので、やってみることをおすすめします。
では最後まで、読んでいただきありがとうございました。