・防寒対策をきちんとしておくべき理由
・冬のショアジギングで活躍する防寒グッズ |
防寒対策をきちんとしておくべき理由
真冬でのショアゲームにおいて、防寒対策は万全にしておかなくてはいけません。
特に日本海側では、シベリアからの寒気による強烈な北風で冬場は時化る日がほとんど。
生半可な装備では海に立つことすらままならない状況が大半です。
寒さに加えて、高波による事故にも留意する必要がある冬の釣りにおいて、「防寒対策を万全にする理由」を以下に整理します。
風速と体感温度の話
体感温度の話は聞かれたことがある方も多いかと思いますが、一般的に「風速1m/sにつき1℃体感温度が下がる」と言います。
また湿度が20%低下するごとに体感温度は1℃下がるとも言われます。
実際には、明確な計算式があるようですが、ここでは割愛します。
例えば、気温8℃の予報として、北西の風8m/s吹いたとすればどうでしょう。
上記の論理で行くと単純計算で、体感温度は8℃ー8℃=0℃ですよね。
そうなると、生半可な防寒対策では短時間で凍えてしまうため、釣りを続けるのが難しくなります。
釣りへの集中力は確実に削られる
雨や風というのは、釣果においてプラスの側面に働くこともありますが、冬の過酷な風雨の中で集中力を保つのは難しくもあります。
特に体の中心が冷えてくるような感じだと、風邪をひいたような感覚に襲われるため、安定してキャスティングを行うことも難しくなります。
そうなるとキャストのアキュラシー(正確性)、飛距離も落ちるため、釣果につながる確率も下がってしまいますし、何より体調を崩すのが心配です。
防寒対策ができていないことで、少ないチャンスを掴み損ねるのは、とても悔しいことですね。
体の動きも鈍くなり反応が遅れる
体が冷えてくると、どうしても動きは鈍くなり反射神経も鈍ってきます。
特に過酷な地磯での磯歩き、沖磯への渡礁の際に体がしっかり動かなければ転倒や落水事故につながりますので大変危険です。
またショア青物ゲームでは、重たいジグやプラグを不安定立ち位置からキャストし続ける場面が大半です。
そういった状況で、足元をしっかり固め体が自由に動かなければ危険が伴います。
冬のショアジギングで活躍する防寒グッズ
寒風吹き付ける真冬の海において、私が主に装備しているのは下記のもの。
最近では電熱ベストなど便利なものが増えてきましたが、あえてオーソドックスな防寒グッズで釣りをしています。
・防寒防水ダウンジャケット
・防寒防水パンツ ・防水ソックス ・防寒グローブ ・ネックウォーマー ・貼るカイロ |
防寒防水ダウンジャケットを選ぶ際のポイント
・ゴアテックス(GORE-TEX)又は、耐水圧が15000~20000mmのものを選ぶこと
・着ぶくれしすぎないもの ・ロッド操作を阻害しないもの |
何といっても、波しぶきを被る場面がある冬の釣りにおいて、耐水圧が高いのは必須です。
ジャケットの耐水圧は、大雨~嵐に耐えられるものである方がいいでしょう。
特に、防水性と耐水圧の両面を兼ね備えたゴアテックス(GORE-TEX)素材がおすすめです。少々高いですが..長く使えます!
防寒防水ジャケットのおすすめ
シマノから展開されている、ゴアテックス素材を採用した防寒防水ジャケットです。
動きやすさを念頭に、スリムな設計によりショアジギング・プラッギングでの動作を阻害しません。
撥水加工と透湿性にも優れ、波しぶきを被るような状況や雨での釣りでも重宝するでしょう。
また止水ファスナーや、2重構造の袖口など防水対策がかなり施されていますので安心して使うことができます。
カラーラインナップはブラックとグレーブルーの2色から選ぶことができます。
バルトロの愛称で呼ばれ、アウトドアシーンで圧倒的な人気を誇る防寒防水ジャケットです。
中綿に採用されているブランド独自の素材「光電子繊維」により、他に類を見ない保温性を実現しています。
また外装には、ハイエンド素材である「ゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー」というものが使われたい防風性に優れています。
もちろん、耐水性においても20000mm以上を実現しており、嵐の中でも耐えうる防水性を有しています。
また、釣りだけでなくタウンユースや普段着としてのファッション性が高いため、全方位で活躍してくれること間違いなしです。
防寒防水パンツを選ぶ際の注意点
・ゴアテックス(GORE-TEX)又は、耐水圧が15000~20000mmのものを選ぶこと
・透湿性があるもので蒸れ対策を ・裾が絞れる構造のものがあれば◎ ・2重履きすることを想定して、少し大きめを選ぼう |
防寒防水パンツを選ぶ際に重要な要素も耐水圧と透湿性です。
サイズ感に注意しながら、地磯へのアクセス、渡礁の際に動きやすいものを選びましょう。
防寒防水パンツのおすすめ
ゴアテックス素材を採用したレインパンツで、C-KNITバッカー構造を裏地に採用し、しなやかな履き心地が特徴です。
また膝横まで開閉できるジッパー機能により、スパイクシューズをはいた状態でも脱衣がしやすくなっています。
他メーカーと比べてコスパに優れているのも◎
カラーはチャコール/ブラックの2色で、サイズはS~XLまでのラインナップです。
MAZUMEが展開するウインドカットパンツと同じ素材でありながら、鼠径部2か所、着座時にお尻に当たる部分に2か所に電熱パネルを搭載した防寒パンツです。
温度も3段階で調節可能で、極寒のマズメ時、冬の夜釣り、肌寒い中のデイゲームなど冬の釣りのあらゆるシーンをカバーします。
ちょっとタイトなスキニーのような感じですが、立体裁断構造により機動性も確保されています。
体をフルに動かすショアジギングとはいえ、冬の季節風の中では体にこたえるもの。是非こちらも試してみてください。
※モバイルバッテリーは別売りです。
バッテリーの推奨性能:10000mAhの容量・オートパワーオフ機能がないもの |
防水ソックスを選ぶ際の注意点
・ロングタイプのものを選ぶ
・蒸れにくいものを ・通常ソックスと併用することを加味してサイズ感には注意を |
冬のショアジギングにおいて、防水ソックスがもたらす恩恵は絶大です。
完全防水仕様ではないスパイクシューズを履いているとき、波しぶきを被って靴下まで濡れたら不快でしかありません。
それだけでなく、冬場は濡れによる冷えにもつながってくるので、少々高くても防水ソックスは必需品です。
防水ソックスのおすすめ
おたふく手袋から展開されている防水ソックスです。
外側は耐摩耗性を有するナイロン素材、中間層には防水シート、内側は吸湿性の高い綿素材を採用しています。
実際に私も使用していますが、普通のソックスと合わせて2重履きにしてみるとフィット感も良く、温かいので重宝しています。
防水性においても、隙間から水が浸入しない限り内部は濡れないので、釣りでの実用性も十分確保されています。
こちらの防水ソックスも3層構造で構成され、耐摩耗性、防水性、吸湿性を実現しています。
外側は、ナイロン素材の撥水加工、防水シートには高性能防水透湿被膜「ポレール®」を採用、内側にはバンブーレーヨンやメリノウール等の素材を使い、快適な履き心地を実現しています。
長さもロングタイプのため、内側に浸水しにくい構造となっています。
防寒グローブを選ぶ際の注意点
・ショアジギングでは基本フルグローブの方が安全性が高い
・あまり厚手のものだとキャストがしにくいので注意 ・指先はPEラインを痛めにくい仕上げのものを |
ショアジギングで使うグローブですが、防寒性と安全性も含めてフルグローブが望ましいです。
できるだけ指先が動かしやすいものを選ぶことと、保温効果があるものが最適です。
防寒グローブのおすすめ
冬場の釣りのために様々な工夫が凝らされたグローブです。
表面撥水加工。防風フィルム、肌面部の起毛処理の3層構造で着け心地と防寒性を両立しています。
また親指、人差し指、中指、小指の内側に補強革処理がされており、負荷のかかるキャストを繰り返すショアジギングにおいて強い味方になってくれます。
シマノから発売されている、キャスティングゲーム専用のフルグローブです。
オフショア用ですが、秋冬のロックショアジギングなど過酷なステージでも活躍してくれます。
保温性とストレッチ性を両立したクロロブレンを採用し、手のひらには滑り止めの処理などを施され、ロッドの握りこみがしやすくなっています。
パワーファイトを必要とする場面において、温かくタフなグローブは怪我や冷えを防止してくれますので、是非使ってみてください。
まとめ
以上、冬のショアジギングで活躍する防寒グッズのあれこれでした。
特に日本海エリア(山陰、若狭、富山湾)などの海からの季節風は耐え難いものがあります。
最近では、暖冬の影響で青物が釣れ続くパターンもあるので、寒さに負けじと一発大物を狙ってみてはいかがでしょうか。
では最後まで読んでいただきありがとうございました。