・生き餌を使った青物ゲームの方法
・泳がせ釣りの仕掛け ・おすすめタックル |
自分のアクションで魚に口を使わせるショアジギングと違い、自然の摂理に任せた実にナチュラルな釣りが泳がせ釣りです。
生き餌を使った青物ゲームの方法
生きたアジ、サバ、イワシ、コノシロなど青物が普段口にしているベイトフィッシュを針に掛けて自由に泳がせるだけ。
簡単に言えば、泳がせ釣りは上記のとおりです。
自由に活餌を泳がせて、獲物が食らいつくまで釣り人がすることはありません。
このシンプルさで大物を釣ることができるのが泳がせ釣りの最大の魅力です。
この釣りで狙える魚種というと
青物:ブリ/カンパチ/ヒラマサ/サワラ/カツオ/シイラ/マグロ/GT
底物:ヒラメ/マゴチ/マダイ/カサゴ その他:シーバス/ヒラスズキ |
本当に多岐にわたります。
また泳がせ釣りの手順は以下のとおりです。
1.生き餌の確保(アジ、サバ、イワシの場合はサビキ釣り ※コノシロの場合は引っ掛け釣りなどもあり)
2.確保した生き餌を生かしておく 3.ショアジギングロッドにセットした仕掛けに生き餌を掛けて、キャストし泳がせる 4.ターゲットが生き餌に食いついたら十分食い込ませて、取り込む |
たったこれだけです。
次章では、泳がせ釣りの仕掛けと攻略法について解説していきます。
泳がせ釣りの仕掛け
青物の泳がせ釣りの仕掛けは以下のような感じです。
ウキをつけないごくシンプルな仕掛けでいうと主に2種類あります。
1本釣り釣法
ロッド:ショアジギングロッドM~Hクラス
リール:ダイワSW機4000~4500番相当 シマノSW機5000~8000番相当 PEライン:2.5~3号 リーダー:ナイロン10~14号 フック:ジグ用アシストフック 1/0~2/0 ヒラマサ13~15号 イセアマ13~15号 |
私自身が普段使っている最もシンプルな仕掛けが、1本釣り仕掛けです。
リーダー+ハリス+針という仕掛けで、活きエサに負担がかからず、ナチュラルに泳がせることができます。
ロッド:ショアジギングロッドM~Hクラス
リール:ダイワSW機4000~4500番相当 シマノSW機5000~8000番相当 PEライン:2.5~3号 ハリス:ナイロン10~14号 フック:ジグ用アシストフック 1/0~2/0 オモリ:20号~30号クラスのナス型 |
泳がせ釣りのアワセのコツ
青物の泳がせ釣りで難しいポイントが、魚がエサをくわえたときのアワセのタイミングです。
早すぎても針掛かりしないし、あまりにも泳がせすぎると魚が違和感を感じてエサを離してしまいます。
そこで、アワセのタイミングについてコツを解説します
①キャストしたらすぐにドラグをユルユルにする
②魚がエサを食い込むと、ドラグが出されるので5秒ほどしっかり食い込ませてドラグを締め、しっかり合わせる。
実際にすることといえば、「早アワセをしすぎないこと」でしょうか。
特に活きエサが大きいほど、食い込みにも時間がかかりますし、1発で飲み込んでくれないことも多いです。
ポイントとなるところ
ショアからの釣りとなると、以下のような身近な場所から沖合の磯・堤防がポイントとなってきます。
どのポイントにも共通して言えるのは、青物の回遊があるかどうかです。
特に直近の釣果情報には目を光らせておくべきです。(釣りアプリ/釣具屋の釣果情報/知人からの情報)など生の情報は有効です。
以下の表は、各フィールドで青物が回遊してきやすい条件を示したものです。
サーフ:ベイトが入っている/地形の変化がある/手前から急深になっている
堤防・沖堤防:ベイトが入っている/地形の変化がある/水深がある/潮通しが良い 地磯・沖磯:ベイトが入っている/地形の変化がある/水深がある潮通しが良い |
ただ青物は神出鬼没な面が多いため、すべての条件が整わなくても、ベイト次第では驚くほど浅い所や湾奥などに入り込んでくるときもあります。
特にサワラ、ブリなどは常にベイトを追って風来坊のような生活をしているため、砂地のシャローフラット(水深2~3m)ほどの場所で突然沸くことも珍しくありません。
水温も無視できない要素..
ポイントを決める上で、水温も重要になってきます。
大型青物が接岸するには、ショアライン(岸近く)にベイトが寄り付く海水温(約14~18℃くらい)が必要で、厳冬期の10度を切るような低水温だとほとんどの魚がいない状況になってきます。
低水温はエサであるベイトの確保もままならず、ショアジギングさえも成立しない状況となるため注意が必要です。
釣りをする場所は、魚が寄り付く水温に達しているのか? 餌となるベイトフィッシュが入っていて、青物が回遊してくるだけの環境になっているのか?という見極めが釣果を得るコツとなります。
おすすめタックル
以下に、泳がせ釣りで使いやすいタックルを紹介します。
基本的にショアジギングタックルをそのまま使えるので、ルアーとの併用を考えて、少し良いタックルでそろえておくと長く使えます。
ロッド
ロッドに関しては、上記記事を参考にしてみてください。
基本的には、防波堤でやるのであればライトショアジギングで使うようなロッドが活エサの動きと食い込みが良いです。
地磯や沖磯などでは、MH~XHクラスくらいのパワーファイトできるロッドが望ましいでしょう。
リール
ライン
フックとハリス
フックに関しては、エサ釣りや遠投カゴ釣り用の針を使用しますが、アシストフック用の針を流用することもできます。
10~15cmのアジやサバをエサにするなら下記のような針がおすすめです。
がまかつ ヒラマサ針 14~16号
がまかつ イセアマ(伊勢尼)針 14~16号
シーガーエース
フロロカーボンハリスの金字塔的な存在のシーガーエース。
潮流・潮圧に負けないコシと張りを持たせ、耐摩耗性能も定評があるラインです。
シーガー グランドMAX FX
シーガーシリーズ最強を誇るグランドMAX FX。
フロロカーボンラインの欠点である、張りの強さからくる結束部分の締め込みとしなやかさを解消したラインです。
フロロの耐摩耗性とナイロンの耐衝撃性を両立した、最強ラインです。
その他泳がせ釣りに役立つツール
泳がせ釣りは活きエサを扱う釣りなので、活きエサの生命確保は必須です。
そこで確保した活きエサを生かしておくための簡易ツールを紹介します。
SUNLINE メッシュトップバケツ
通常の水汲みバケツの上部にネットが取り付けられたタイプのバケツです。
この構造により、バケツごと海中に浸しておいても活きエサが弱らないうえ、逃げ出さないので大変重宝します。
泳がせ釣りでは是非活用しましょう。
日本パール加工 金魚網 小
こちらはバケツの中から活きエサを取り出すときに重宝する小さな網です。
アジやサバなどは生命力が強いため、素手で掴もうとしても中々うまく掴めなかったりするので、金魚すくいの要領でやると楽です。
また人間の体温で活きエサを弱らせてしまうのを防げるので、エサが長持ちします。
以上、ショアジギングタックルを流用した青物釣りについて解説しました。
ルアーとは違い、待ちの要素が強い釣りですが、普段フィッシュイーターが捕食している小魚をエサとして使うので、実績は高いです。
ルアーとは違った楽しみがあるこの釣り。
是非挑戦してみてください。