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【難易度高】冬のショアジギングで狙えるターゲットと攻略法

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冬はショアジギングのオフシーズンと言われているけど、何かしら狙える魚はいる?また難しいシーズンでも魚を釣るにはどうしたらいい?
経験された方なら身に染みて思うことだと思いますが、冬のショアジギングは「超」が付くほどの難易度です。
秋にあれだけ釣れていた青物はいずこへ…という状況だけでなく、生命感そのものが感じられないこともしばしば。
そんな厳しい厳冬期にショアジギングを成立させるにはどうしたらいいか?
私なりの経験からまとめていきたいと思います。
■この記事の内容
・冬にショアジギングで狙えるターゲット

・ポイント選びのコツ

・ルアーアクションについて

・冬季の釣行で注意すること

上記のとおり、考察していきます。

 

冬にショアジギングで狙えるターゲット

冬にショアから狙えるターゲットとしては地域格差はあれど、おおよそ以下のような魚種です。

・サゴシ(サワラ)

・ブリ

・シーバス

・ヒラメ

・ロックフィッシュ全般(カサゴ、メバル、アイナメ等)

特に私のホームグラウンドである山陰地方は上記魚種がメインです。

これらの魚種は比較的低水温でもショア付近にいる傾向があるため、堤防や地磯、サーフから狙えます。

 

ただ、近年は海水温の上昇傾向もあり、地域によっては1月2月でも青物が釣れるところはあります。

しかし大半の地域において、1月2月というのは難しい釣りを強いられるところが本当のところ。

 

カンパチであれば水温23℃前後、ヒラマサは18℃前後、ブリは16℃前後が適水温のため、ブリ族は水温15度を切ったら厳しいと言えます。

また水温12℃を切ると、ショア付近のベイトはいなくなってしまうので、水温12℃というのが一種のボーダーラインだと思います。

※ロックフィッシュは12℃以下でも釣れます。

ポイント選びのコツ

次にポイント選びのコツですが、基本的には夏秋と変わりません。

ただ冬場のポイント選びに重要視したいところは赤文字で記載しています。

・潮通しのよい外洋向きのポイント

・流れに変化が起きやすいポイント(海底の瀬やテトラ帯、底のブレイクなど)

・水温が安定しやすい深場

・水温が14~16℃くらいあるポイント

・ベイトがいるポイント

・釣果情報が出ているポイント

 

基本的なポイントは変わりませんが、特に赤文字部分は冬のショアジギにおいて重視したい部分です。

秋には割とどこでも回遊があるパターンが多いですが、冬は釣れるポイントが限定的になるときが多いように思います。

 

気象的な条件も考慮したうえで、「情報戦」がより重要になるシーズンでもあります。

直近1週間の釣果情報はしっかりリサーチしておきましょう。

 

シャローエリアはポイントにならないのか?

前項で、冬場は水温の安定する深場が狙い目といいましたが、浅場はどうでしょうか。

秋や春では水深5Mとかのシャローエリアでも釣果を出しやすいと思います。

 

結論としては、冬場でも条件がそろえば十分狙い目になります。

その条件としては

・潮通しが良いこと

・水温がターゲットの適水温であること

・ベイトが接岸していること

これらです。

寒いからと言って魚もエサを食べなければ生きていけないため、どこかで摂食活動をしています。(摂食停止温度にならない限り)

また魚は変温動物のため、1℃の変化で食いが立ったり落ちたりします。

ただ水温の変化の仕方には注意が必要です。 下記の表をご覧ください。

水温の変化例

12℃→14℃へ変化 水温が上昇方向への変化なので、活性が上がる可能性あり
17℃→15℃へ変化 水温が2℃も下降する変化のため、活性が著しく落ちる可能性あり

摂食温度を満たしていても、変化の仕方によっては食いが落ちるというのが難しいところ。

釣行日の2~3日までさかのぼり、水温の推移を観察することをおすすめします。

 

また、シャローエリアでは水量が少ないため、水温の変化が大きく状況が変化しやすい特徴があります。

朝まずめでは全くアタリがなかったのに、日が昇り気温が上がった昼から急に釣れだした!なんてこともあります。

 

一般的な朝夕のまずめ時が有利にならないのも冬場の釣りの特徴ではないかと思います。

 

ルアーアクションについて

次にルアーのアクションですが、冬場は魚の活性が低く、速いアクションに食ってこれない場面が多いです。

なので基本はスローに誘うことを心がけると良いと思います。

ジグであれば、スロー系かセンターバランスジグをメインに、ラインスラッグ(糸ふけ)の多いアクションで、フォールの動作を意識してみましょう。

特にフォール中にアタリが頻発するのが、冬のショアジギングの特徴で、サワラやブリなども大型ほどスローピッチに反応することが多いようです。

冬のショアジギングにおすすめのルアー

では冬場のショアジギングで活躍してくれるルアーを一部ご紹介します。

前述のとおり、冬の基本アクションは”スロー”です。

メタルジグ編

(メジャークラフト)ジグパラ

ライトショアジギングシーンで大人気と多数の実績を誇る、メジャークラフトのメタルジグです。

センターバランスでクセのない仕上がりは、誰にでも扱いやすく、引き重り感も少ないです。

速いジャーキングからスローピッチまで対応する汎用性の高さは、冬場のショアジギングにおいても強力な味方です。

 

(メジャークラフト)ジグパラスロー

ジグパラシリーズの中でも、スローアクションに特化した仕様のメタルジグです。

全長が短くコンパクトなボディは、遠投性能に優れ、飛行姿勢も抜群です。

またマイクロベイトパターンにも対応しやすいジグで、ただ巻き&フォールでヒラメやロックフィッシュにも対応できるオールマイティなジグです。

渋い状況の救い手として、1本は持っておきましょう。

 

(オーナーばり)撃投レベル

確かな実釣性能と、高いボディ&塗装剛性でロックショアシーンで絶大な人気を誇る撃投ジグシリーズの一つです。

センターバランス型のボディ形状は、フォール時に弱って沈降するベイトを演出します。

食い渋り時の一手として重宝されるジグで、ラインスラッグを多く多用するシャクリのリズムにピッタリです。

シーズン問わず実績は高いですが、渋い冬季は強い味方になってくれるでしょう。

 

(シマノ)コルトスナイパー アオモノキャッチャー

シマノのコルトスナイパーモデルの中で、青物に特化したメタルジグです。

若干リア寄りのウエイトバランスですが、フォール時の弱ったベイトの演出が秀逸で、シャクって良し、ただ巻きも良し、スローアクションでも良しの汎用性の高いモデルです。

強鱗カラーという、本物そっくりの塗装がターゲットを狂わせます。

塗装も強い部類に入るので、少ないチャンスをものにしたい時に是非。

 

 

プラグ編

(Jakson)ピンテール サワラチューン

サゴシ、サワラの生態を突き詰め、捕食本能を引き出して食わせる、サワラ専用のミノーです。

とはいえ、ブリ系やシーバス、ヒラメなどの反応もいいため、1本は備えておきたい隠し玉です。

風の強い時でも、ジグミノーのように飛距離が出ますし、ただ巻きでアクションが完結する手軽さが〇

ジグでは攻められない、手前の岸壁や磯際まできっちり引いてこれます。

またミスバイトの多い、サゴシ・サワラのバラシ率も少ないのがこのミノーの特徴です。

 

(Duel)モンスターショット

メタルジグの飛距離と、ミノーとシンキングペンシルのリアルな動きを両立させた、実績の高いシンキングペンシルです。

特徴としては、ラインアイの部分がポッパーのようにカップ状になっており、水圧を受けてリアルな泳ぎを演出します。

メタルジグのようにフォール&ジャーキングしても良し、ミノーのようにただ巻きでも良し、シンペンのように引いても良し。

季節問わず使えますが、冬場はスロージャーク&フォールで使ってみましょう。

 

 

冬季の釣行で注意すること

厳冬期の釣行に際し、注意したいことは以下のとおり

・時化の時が多いため、高波・強風の時は注意するか釣行を控える

・北からの風が増えるため、防寒対策は入念に

・落水に気を付ける(低水温のため、水中での低体温症につながる)

・寒いが水分補給は忘れずに

どんな季節でも安全対策は基本ですが、冬場の海で気を付けたいのは厳しい寒さです。

 

特に冷たい北風に常にさらされる機会の多い冬の海では、実気温以上に体感温度が低くなります。

特に日本海側で釣りをされる方は、よくご存じだと思いますが、風速が上がるごとに体感温度は低下します。

 

また高波による落水事故の可能性も上がるため、無理な釣行は控えるべき季節でもあります。

 

以上、冬場のショアジギングのコツでした。

繰り返しますが、他の季節と比べて格段に難易度は上がりますが、釣れると大型の可能性が高く、達成感を感じられる釣りでもあります。

数釣りしたいのであれば、夏~秋まで待つのも手ですが、”一発大物”という夢もありますので、是非挑戦してみる価値はあります。

 

では最後まで、読んでいただきありがとうございました。

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