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【ショアジギング】21ツインパワーSWの使用インプレを語ります。

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21ツインパワーSWを購入しようと思っているけど、使用感はどんな感じだろうか?ショアジギングでの過酷な使用でも長持ちするのだろうか?使い心地や欠点は?実際使っている人の生の声を知りたい!
今回は荒磯の名機、21ツインパワーSWを実際に使ってみた経験から、上記の悩みに答えていきます。
ハイエンド機種ステラに次ぐ、シマノのSWリールの2番手であるツインパワーSW。
僕自身、発売前から予約して購入し、3か月ほど使用してみた経験から使用インプレを書いてみようかと思います。
■この記事の内容■
・21ツインパワーSWの使用インプレ

・最上位機種ステラSWとの比較

・どんなアングラーにおすすめか

・フィールド別の適合番手

上記内容で深堀りしていきます。

これから購入して使ってみようかと思っている方へ向けて参考になればと思います。

21ツインパワーSWの概要と使用インプレ

では早速、21ツインパワーSWはいったいどんなリールなのか?について深堀りしていきます。

15ツインパワーの後継機種として6年ぶりに新型となったツインパワーSWですが、

結論として極めてコスパのいいSWリールに仕上がっています。

最初に:21ツインパワーSWの概要

まず21ツインパワーSWの概要について整理しておきます。

・リール概要・

番手のラインナップ 4000~14000番
価格帯 52900~72300(税別)
使用用途 オフショアジギング・ショアジギング・ショアプラッギング・遠投カゴ釣り・フカセ釣り
使用フィールド ゴロタ浜・防波堤・沖堤・地磯・沖磯・離島

基本的に、ショアジギング・ショアプラッギング・オフショアジギング向けのリールです。

最高番手は14000番までで、離島でのショアマグロ狙いや超大型青物まで対応するラインナップとなっています。

最上位機種のステラSWには30000番までのラインナップがありますが、ツインパワーSWはありません。

 

・技術特性・

・インフィニティドライブ

・Xタフドラグ

・ヒートシンクドラグ

・Xリジットローター

・X SHIP

・X プロテクト

・X SHIELD

・HAGANE GEAR

・HAGANE BODY

技術特性については、ほぼ最上位機種であるステラSWと変わらないといえます。

従来からの高機能を踏襲しつつ、巻き上げのパワーと軽さを実現するインフィニティドライブや金属製ローターであるXリジットローターなど嬉しい進化ポイントが盛り込まれています。

詳しくはシマノ公式サイトをご覧ください。

実釣でのレビュー

ここから、実釣を通して感じた21ツインパワーSWのポテンシャルについて書いていきます。

ちなみに僕が普段使用しているのは、6000HGという中型番手です。

10フィートクラスのショアジギングロッドでMH~Hクラスに適合する番手です。

巻き上げ力

まず巻き上げ力でいうと、インフィニティドライブの恩恵か、負荷がかかった時のゴリゴリ負ける感じが顕著です。

特にどんなシチュエーションでそう感じるかというと

・沖や根に潜ろうとする青物を無理やり引き離す場面

・重いジグ(80g以上)をしゃくる時の巻き感の軽さ

6000HGを使っている場合に感じた内容です。

これより大型番手はさらに力強いです。

堅いリール本体のボディ剛性とギアの剛性も相まって、ぐらつきを感じません。

実売2万円台のそこそこいいリール(ダイワ ブラストやシマノ ストラディックSW等)と比較すると、一段上に感じます。

ドラグ性能

ステラ譲りのXタフドラグは、細かい調整ができるうえ、ドラグ値の設定がほぼズレないのが特長です。

魚の引きに対して不自然な滑り出しを起こさないので変な糸ヨレを起こしません。

 

これには、ラインローラーの剛性と強度が高いことの証明です。

小型番手でも不意の大物にしっかり対応できます。

また10000番以上の大型番手のみ、ヒートシンクドラグが採用されていて、超大型青物やマグロなどに対応しドラグ熱によるPEラインの熱切れを防ぐ機構が搭載されています。

このヒートシンクドラグは19ステラSWにも搭載されており、上位機種との差を感じないポイントですね。

重さ

21ツインパワーを他機種同番手で比べると、やはり重さはあります。

剛性を重視するSWリールなので仕方がないことではありますが。

 

例として19ステラSWとツインパワーSWとで比較すると

19ステラSW6000HG 21ツインパワーSW6000HG
425g 420g

わずかではありますが、フルメタルボディのステラSWの方が重いです。

ツインパワーSWの方は一部樹脂素材が使われているため、その部分で重量差が出ているのでしょう。

ショアジギングでは、リールにある程度の重量がある方がロッドとのバランスが取れて扱いやすくなるので、重さはデメリットばかりでもありません。

青物とのファイト時

青物のファイト時に21ツインパワーSWの本当の良さを感じることができます。

Xリジットローター(アルミニウム合金製)のローターのおかげで、強力に巻き上げてもグラつかず、ハンドルの回転力のロスがありません。

そのため、疾走する青物をロッドのポンピングで反転させ、ゴリ巻きする一連の動作において、楽にやり取りすることができます。

先日、6000HGでヒラマサの60cmほどがヒットしたときには、完全に主導権を握ってファイトすることができました。

フィールド別の使用感

ではフィールドでの使用感はどうかというと

サーフ 絶大な信頼感はあるが、オーバースペックで逆にやり取りが楽しくないかも
堤防/港湾部 絶大な信頼感はあるが、少しオーバースペック(4000番が最適)
テトラ帯/沖堤防 不意の大型にも余裕をもって対応できる。5000~6000HGまでが丁度使いやすい。
地磯 地磯青物の攻略に最適(6000番以上の番手を推奨)
沖磯 ショアマグロや10㎏を超える青物の攻略に最適(8000~14000番が最適)

こんな感じです。

総じて沖堤防。テトラ帯~離島沖磯など大型青物が釣れる可能性がある場所でこそ、性能が生きてきます。

最上位機種19ステラSWとの比較

ほとんど19ステラSWと変わらない機能と性能を備えている21ツインパワーSWですが、一体どんなポイントで差別化を図っているのでしょう?

僕が今、把握している範囲でまとめてみます。

 

ボディの材質

19ステラSW 21ツインパワーSW
フルメタルボディ ほぼメタルボディだが一部樹脂素材

両リールの材質の違いがこちら。

19ステラSWはボディの合わせ面まで全て金属ですが、21ツインパワーSWはボディの片側のフタが特殊強化樹脂です。

強度的にどうなの?と思うところですが、大型番手で20㎏を超えるような魚を掛けないかぎり、違いはわからないと思います。

 

ベアリングの数

19ステラSW 21ツインパワーSW
 ベアリング数 1/13 ベアリング数 1/10

リールに組まれているベアリング数は上記のとおり。

差別化を図るためか、ステラSWの方がベアリング数は多めで、各パーツの動作精度は優れているでしょう。

実際両リールを巻き比べてみると、そこまで差は感じません。

ただ釣行を重ねていくうちに、差は出てくるのではと思っています。

 

ラインローラーの仕上げ

19ステラSW 21ツインパワーSW
Xプロテクト+DLCラインローラー Xプロテクトラインローラー

両リールではラインローラー部分の仕上げが違っています。

従来の10倍の耐久性を誇るXプロテクト搭載のラインローラーですが、ステラSWはDLCラインローラーという一段ハイスペックなラインローラーを備えています。

21ツインパワーはXプロテクトラインローラーのみ。

常に高負荷にさらされるラインローラーだけに、釣行を重ねてくると顕著に違ってくるのはこの部分だと思います。

もちろん、ツインパワーのラインローラーは精緻で極めて耐久性の高いモノなので、あくまで差別化ポイントですね。

 

ドラグノブの仕上げ

19ステラSW 21ツインパワーSW
つまみやすくファイト時の調整もしやすい 扱いづらさは感じないが、ステラSWよりはドラグノブの小ささがきになる

ドラグノブの仕上げも、似て非なるポイントだと思っています。

ステラSWはドラグノブのツマミが大きく、ファイト時でも扱いやすいだろうな思いますが、ツインパワーSWは少し小さく感じる部分があります。

特にグローブを付けた状態で、ファイト時にドラグ調整する場面では、つまみ辛さを若干感じる部分はあります。

細かく調整できるのは、両リールとも変わりませんが、この部分は明確に違うのではないでしょうか。

 

番手のラインナップの違い

19ステラSW 21ツインパワーSW
4000~30000番 40000~14000番

番手のラインナップにも違いがあります。

19ステラSWにはオフショアの100kg超マグロに対応する30000番という超大型番手が存在します。

対して、21ツインパワーSWは14000番まで。

 

オフショアでのマグロ狙いまでに対応できますが、50Kgくらいまでの魚が限度という感じではないでしょうか。

ショアジギングのシチュエーションにおいては、すべてのフィールドで活躍してくれるのがツインパワーSWの魅力です。

 

フィールド別の適合番手

最後にフィールド別の適合番手をまとまます。

サーフ/ゴロタ浜 4000番
堤防/港湾部 4000~5000番
テトラ帯/沖堤防 5000~6000番
地磯 6000~10000番
沖磯・離島 8000~14000番

目安は上記のとおり。

ロッドとのバランスと、何号のPEラインを使用するか?ラインキャパは?という要素で番手は決まってきます。

 

ギア比もPG(パワーギア)、HG(ハイギア)、XG(エクストラハイギア)と3通りです。

僕自身はHG(ハイギア)が自分のシャクリのリズムと会うので愛用しています。

 

最後に:どんなアングラーにおすすめか?

最後に、どんなアングラーにおすすめか?ということですが、

・ショアジギングorオフショアジギングをする人

・長く剛性の高いリールをリーズナブルな価格でほしい人

・毎日とまではいかないが、1週間に数回釣行する人

・実売2万円台のSWリールからステップアップしたい人

・ステラSWのサブ機として、持っておきたい人

こんなニーズにはぴったりのリールであること間違いなしです。

デザインも好みは分かれますが、僕個人としてはカッコいいと思っています。

 

以上を踏まえて、より本格派のリールに挑戦してみたい方は手にとってみてください。

では最後まで読んでいただきありがとうございました。

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