・コルトスナイパーXRってどんなロッド⁈
・僕が使ってるS96MHとS100Hについて ・堤防や地磯で使うのにおすすめの番手はどれ? |
カタログでは語れない生の使用感をお伝えできればと思います。
コルトスナイパーXRってどんなロッド⁈
コルトスナイパーXRは2020年に登場したショアジギング専用ロッドです。
最上位機種であるコルトスナイパーエクスチューンの一つ下位機種としての位置づけですが、中身は非常にコスパに優れた優秀なロッドです。
ではどんな特徴があるのか?という事を他のコルトスナイパーシリーズや他社ロッドを比較しながらまとめていきますね。
コルトスナイパーXRの良い点
まずは良い点から。
シマノの新技術が惜しみなく投入されている
コルトスナイパーXRは大型青物を確実に仕留めるための強化が抜かりなく施されています。
ざっと技術特性を挙げてみると
・スパイラルXコア →ロッドの曲げ、ねじれ、つぶれなど様々な力に対しての高強度化
・ハイパワーX →ロッドのネジレに対する高強度化 ・ナノピッチ →ブランクスの高強度化技術 |
コルトスナイパーエクスチューンに搭載されている技術特性と全く同じです。
それでいながら、価格は2万円ほど安いとなると、かなりコスパのいいロッドというより他ありません。
同じ表記でも他社ロッドよりパワーがある
これは実際に使用してみての感想なのですが、他社の同じ表記のショアジギロッドよりパワーがあるという事です。
前に使っていたのがダイワのジグキャスター97MHという番手だったのですが、コルトスナイパーXR96MHの方が1.5~2段階くらい強いという印象でした。
言葉で表すのは難しいですが、例えば60gのジグをフルキャストした時にジグキャスターは少々ダルんとするのに対し、コルトスナイパーXRはシュン!と弾丸のように飛んでいきます。
強固なブランクスも相まって、全体的に張りのあるロッドなので振りぬけ感がすごいです。
またS96MHで魚をかけたときの話ですが、60~65cmくらいのサゴシ・サワラなら瞬殺できました。
大して竿も曲がりませんが、ティップはちゃんと入ってくれるので硬いだけの竿ではありません。
またシーバスの60~80cm手前くらいもかけましたが、終始余裕といったところです。
はっきり言ってシーバスにはオーバースペックでした(笑)
スクリューロックジョイントという便利な機能
コルトスナイパーXRにはさらに便利な機能がプラスされました。(コルトスナイパーエクスチューンも一緒)
ロッドの継ぎ目の固定力を高めるスクリューロックジョイントという機構です。
以下の画像を見てもらえればわかりますが、継部をねじりながら合いマークを合わせるとがっちり固定できます。
単に引っ張るだけでは絶対に抜けなくなります。
これはフルキャストした時に、穂先側が飛んでいくというトラブルが100%近い確率でなくなるので非常に便利な上、釣りの途中にガイド位置の修正をしなくて済みます。
抜くときは、差し込むときと逆にねじって外せるので、固着して逆に抜けないということもなくなります。
コルトスナイパーXRのイマイチな点
では悪い点についてまとめます。結論的には、ほとんどないのが本音です。
グリップエンドなEVA素材なところ
ショアジギングロッドはある程度、荒い使い方をする場合が多いので、この部分は少し残念かなと思います。
他社のハイエンドロッドとかはグリップエンドが耐摩耗性に優れたゴム素材だったりするのですが、コルトスナイパーシリーズは全てEVA製。
荒い地磯とかだと削れてしまうため、慎重な扱いが必要といえます。
フロントグリップが少し短く感じる
大物とのパワーファイトになってくると、魚をリフト(浮かす)のにフロントグリップを支点にする必要があり、そこそこの長さがあれば、アングラーへの負担が少ないのですが、XRはバットパワーの割に少し短いかな?と感じる部分があります。
例えば、他社ロッドでいうと、アピア社のグランデージXDなんかはフロントグリップが長めに取られています。
とはいえ、コルトスナイパーXRは大型青物とのファイトには申し分ない性能を持っているので、特段気にする部分ではないかと思います。
僕が使ってるS96MHとS100Hについて
ではXRの実際の使用感について、少し触れておきますね。
結論としては、思った以上にパワーのあるロッドです。
S96MHの使用感
まずS96MHスタンダードモデルからいきます。
下記がカタログ上のスペック
許容ルアーウエイト | 対応PEライン号数 | ドラグMAX | 対応できる魚のサイズ |
プラグMAX70g
ジグMAX90g |
MAX4 | 5KG/45° | ~10kg |
このようにMHながらロックショアでも使える性能を持っています。
メーカー的には10kgクラスの青物を浮かすパワーを持っているようです。。
ではルアーウエイトごとに使用感を表にまとめてみます。
ジグウエイト/使用感 | 40g | 60g | 80g |
フルキャストの可否 | 可(少し軽く感じる) | 可(丁度いい感じ) | 可(少し重いが可能) |
ワンピッチジャーク | 適度な引き抵抗 | 適度な引き抵抗 | 少し重く疲労が多いかも |
主観ではこんな感じです。
40gのジグを扱えますが、少し軽いなという感じなので、30gとかは使いにくそう。。
一番使いやすいと感じたのは60gです。
キャストも振り抜け感が気持ちよく余裕で100メートルの飛距離が出ます。
魚をかけた感触では、60オーバーのサワラや70オーバーのシーバスもすんなり寄ってきます。
ティップはしっかり入りつつも、バットがしっかり粘るので、安心感がありました。
ブリやヒラマサなどは、まだこのロッドでは釣ってないのでわかりませんが、MHのバットパワーは中型青物を根から引き離すのに十分な力を持っていると思います。
S100Hの使用感
次はS100Hパワーモデルです。
下記がカタログ上のスペック
許容ルアーウエイト | 対応PEライン号数 | ドラグMAX | 対応できる魚のサイズ |
プラグMAX100g
ジグMAX120g |
MAX5 | 7KG/45° | 10kg~ |
見る限り、ガチのロックショアジギングができるスペックを持っていますね。
中型青物は楽勝な上、10kgを超える青物にも可能のようです。
ではルアーウエイトごとに使用感を表にまとめてみます。
ジグウエイト/使用感 | 40g | 60g | 80g | 100g |
フルキャストの可否 | 可(軽く感じる) | 可(軽いがいい感じ) | 可(丁度いい感じ) | 可(丁度い感じ) |
ワンピッチジャーク | 軽すぎて不適 | 軽めだが適度な引き抵抗 | 適度な引き抵抗 | 適度な引き抵抗 |
MHからパワーアップしているので、軽いジグは扱いづらいです。
タダ巻きで使うなら問題ありません。
感触的には60gから上のウエイトを扱うのに向いているロッドだと思いました。
とはいえ、ティップがガチガチではなく、適度に入るのはMHと変わらないところ。
その代わり、バットパワーは他社のHクラスロッドを凌駕するものという感触でした。
まだ魚をかけてないので、ファイトの感触はレビューできませんが、おそらくハマチ~小メジロクラスなら余裕で上がってくるんじゃないかと思います。(説得力なくてすみません。。)
堤防や地磯で使うのにおすすめの番手はどれ?
では一番使う場面が多いであろう堤防や地磯でのおすすめ番手はどれなのか?というのを絞りたいと思います。
堤防・沖堤・テトラ帯では?
これらの比較的、根が荒くないポイントではMHクラスをおすすめします。
厳密には、XRであれば、Mクラスもあれば堤防周りは攻略できる感じですが、テトラ帯や底の根が荒い堤防なんかもやるよって場合に、MHを1本持っておけばすべてのフィールドを攻めることができます。
やはり大は小を兼ねるで、MHを選んでおくと不意の大物にも安心してやり取りができます。
地磯では?
地磯などのロックショアではHクラスをおすすめします。
厳密にはMHでも対応可能ですが、地磯では10kgクラスがかかる可能性もあるため、余裕をもって対応できるという意味でHクラスです。
特にヒラマサなど根に突っ込むタイプの魚が来た場合に、ロッドで走りを止め浮かすという意味合いでも強いロッドを使うに越したことはありません。
またHより上のXHクラスがありますが、これはかなりの強さなので、五島列島、男女群島、見島、隠岐の島、佐多岬など、モンスター級の超大型青物(10Kg超え)が出るエリアとかでなければ出番は少ないように感じます。
以上が、コルトスナイパーXRの使用感レビューです。
ショアジギングに慣れてきて、タックルをグレードアップさせたいときにぴったりのロッドだと思います。
では最後まで読んでいただきありがとうございました。