ある統計によると日本人の約4割は慢性的な疲労症状になっているといいます。
朝から晩まで膨大な仕事のタスク、家に帰ってからも家事などの雑事など、やるべきことに追われ、気づけば夜中24時前、翌日も早いし十分な睡眠時間すら取れていないという人も多いでしょう。
そんな生活習慣が長く続くと次第に、寝る間も惜しんで忙しくしている自分は偉いという危険な幻想に駆られていくといったことが起こります。
中にはそうでない人もいるかもしれませんが…..
僕が思うに日本人は朝から晩まで常に忙しい人種だと思っているので、自分という資産を維持管理する意味も込めて、
今回は、忙しい自分に酔っている症候群にかかると、ベストな自分を発揮(アウトプット力)することができなくなるということを僕の体験も織り交ぜてお話していきたいと思います。
1.根性・気合い任せは不幸の始まり
日本の会社によくある根性論が
・毎日残業している奴は偉い
・夜中でも仕事のメールや連絡を交わし滅私奉公している奴は優秀
・体調不良でも会社に来るのが社会人の常識や自覚のバロメーターである
こういった価値観がいまだに潜在的に残っています。
例えば最大限の効率化を図って2時間かかる仕事を40分で終わらせられる人がいたとしても、実際に飲み会の席で労われるのは普通通り2時間かけて仕事をして会社に長くまで残っている人。
そして毎日のように残業するものだから、周りはさぞかし大量の仕事をこなしているエキスパートなのだろうと妄信します。
2018年頃から政府が本腰を入れだした働き方改革により、こういった価値観は淘汰されつつあるが、まだ一部で残っている感が否めません。
そしてこういった価値観を疑うこともなく、僕も過去にこのような考えを持っていました。
しかしその人を観察してみると、仕事のリズムが悪かったり、優先事項がぼやけたまま仕事にとりかかっていたり、上司から言われたさほど重要でもない仕事を何も考えずに引き受けてしまったりと、全体的に自分の仕事に整理ができていない場合が多く、
またすべて自分でやろうとして結果的に時間がかかりすぎている場合もある。
それが積み重なっていくと、当の本人は疲労が蓄積していくばかりで、どんどんアウトプット力が落ちていき、
最後にはメンタルダウンや重度の体調不良などを引き起こし、仕事を通じて世の中に価値を提供できなくなる。
日本の過労死問題やハラスメント事件を見る限りでも、根性論をベースにした働き方は百害あって一利ないといえる。
「忙しすぎる自分に酔っている症候群」
こんな状態は結果的に自分を台無しにしてしまうので今すぐ辞めたほうが良いと思います。
2.快調=アウトプット力
しっかり睡眠を取ったり、バランスの良い食事、適度な運動を心掛けると、体調は常に万全で不思議と何でもやれそうな状態を実感することはないでしょうか。
慢性的な疲労の蓄積が続いている状態だと、新しいことを始める気力も沸かないうえ、作業効率も低下するのは人間である以上、当たり前のことです。
時速120キロ近くで走れるチーターも睡眠と食事がなければ走れません。
また勉強や頭を使う仕事も、夜中に眠たい中、3時間無理矢理頑張るより、少し早く寝てその分早起きして、朝のすっきりした頭で1時間物事を考えたほうがよっぽど生産的だと思います。
夜の3時間より朝の1時間
世界のエグゼクティブは、その多くが早起きして朝の9時までに重要な仕事を終わらせる傾向が強いという。
人間が一番冴えてる時間帯を最大限に活用するという考えは学ぶべきポイントですね。
またバランスの取れた食事も快調を維持するうえで重要な事項になってきます。
現代の卵・牛乳・肉・小麦粉・植物性油などを多用する西洋風の食事は本来、日本人の体質に合わず様々な生活習慣病やアレルギー疾患を助長させているといいます。
私も中・軽程度のアトピー性皮膚炎の症状を持っている為、特に意識があります。
そこで体の根っこから改善しようと和食を中心とした食事にシフトし継続しているのですが、アレルギーの改善だけでなく、体力を維持する効果があることも体感できています。
焼く・煮る・蒸すなどの調理法を多用する和食では植物性油の摂取量を抑えることができ、体内をデトックスする効果があるので体質が改善していくのだとか。
パスタ➡︎うどん
コロッケ➡︎肉じゃが
と行ったようにカタカナ食からひらがな食に変えることが和食生活へのシフトです。
もちろん毎日一生、和食というのはつまらないと思うので、バランスよく洋食も楽しみながら、実践することが大事だと思います。
さすがに飽きますし、洋食は避けて通りにくいですし、時短でできるものも多いので(笑)
そして適度な運動も欠かせません。
個人的にはヘトヘトになるまでの運動では疲れ切ってしまい逆効果なので
・毎日15分くらいウォーキングをしてみる
・筋トレをできる範囲でやりながら、自分のペースに応じて負荷を上げていく
・YOUTUBEなどで「10分ヨガ体操」などを検索しやってみる
などあまりにも簡単な一例で恐縮ではあるのですが、1日20分でも時間を捻出し、軽めの運動を習慣付ければ身軽な体を維持できるうえ、頭もすっきりする。
実際に僕もこんな軽めの運動をその日の気分でやってます。
体をほぐす程度だけでも、その日は比較的快調です。(笑)
√充分な睡眠・バランスの取れた食事・適度な運動習慣
この3つのファクターを意識し、アウトプット力の高い自分を創り出しましょう。
3.体は常に資本
これらの理由から、快調な自分を維持することはクオリティ・オブ・ライフ(人生の質)を向上させるのに必須の事項であることを再認識して頂けたと思います。
体は資本
よく言われる言葉であるが、知らず知らずのうちに後回しにしてしまいがちですが、全ての成果の素になってくる重要な概念です。
私も実際にすべて最適化を図れているわけではないのですが、ここに書いてきたことを意識しながら過ごすことで、クオリティ・オブ・ライフの改善が少しずつ進んでいることを実感します。
毎日少しずつ自分を振り返り、くだらないストレスに支配されていないかとか、万全な体調でベストな自分を発揮できているかなどを吟味し、
自分という資本を大事にしよう。